PJ HARVEY

PJ HARVEY

第59回グラミー賞最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバムにノミネート!!第59回グラミー賞最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバムにノミネート!!

スペシャル対談

22年ぶりの単独来日公演を開催するUK音楽界最重要女性シンガー、PJハーヴェイ。史上初となる2度目のマーキュリー・プライズを受賞し、最新作『ザ・ホープ・シックス・デモリッション・プロジェクト』で全英チャート1位を獲得するなど多くの功績を残しながらもミステリアスな存在として知られる彼女の魅力に迫ります。

アーティストたち(トム・ヨークetc.)からのコメント

PJハーヴェイ ヒストリー

1969年10月、イングランド南西部のドーセットに生まれたポーリー・ジーン・ハーヴェイが、デビュー・アルバム『ドライ』で一躍注目を浴びたのは1992年のこと。それ以降、四半世紀におよぶ活動を通じて、PJハーヴェイは強力な作品を作り、鮮烈なライヴ・パフォーマンスを披露して、シーンに大きな影響を与え続けている。

10代の頃、地元のバンドでサックスを演奏したりしていた彼女は、1987年になって、その後長きにわたって音楽的な協力者となるジョン・パリッシュと出会う。翌年にはパリッシュのバンド、Automatic Dlaminiに加入。ギターとサックス、バック・ヴォーカルを担当し、ヨーロッパ各地をまわるツアーにも同行した。

1991年になるとポーリーは、自分自身の音楽を追求するためにAutomatic Dlaminiを離脱。バンドメイトでもあったロブ・エリスとイアン・オリバーを連れてトリオ編成のバンドを結成する(※オリバーはその後すぐスティーヴ・ヴォーンと交代。当初「PJハーヴェイ」という呼称はグループ名でもあった)。

同年10月には早くも、新興のインディペンデント・レーベル=トゥー・ピュアと契約し、デビュー・シングル「Dress」を発表。英国音楽史上で最も重要なDJであるジョン・ピールから絶賛される。キャリアのスタートにおいて大きな力となってくれたピールが2004年に亡くなると、PJハーヴェイはジョン・ピールの番組で演奏した音源をまとめた『ザ・ピール・セッションズ』を追悼盤としてリリースした。

1992年、記念すべきファースト・アルバム『ドライ』をリリース。折しもアメリカでは、グランジ/オルタナティヴの一大ムーヴメントが巻き起こっていたが、イギリスでその前後に起きた音楽シーンが、セカンド・サマー・オブ・ラヴ~ブリットポップという、躁的な熱狂に満ちたものだったことを考えると、PJハーヴェイが鳴らすクールでダークな音楽は、USオルタナティヴに正面から対峙できる数少ない存在だったと言っていいかもしれない。なお、カート・コバーンは生涯のお気に入りアルバムの1枚に『ドライ』をあげている。

1993年には、メジャー・デビュー・アルバムとなった2作目『リッド・オブ・ミー』を、スティーヴ・アルビニのプロデュースによって作り上げた。この時アルビニはPJハーヴェイとの仕事を優先したため、ニルヴァーナはそれが終わるのを待ってから『イン・ユーテロ』のレコーディングを行なっている。
同年には、初来日も実現。デビュー時には、ひっつめ髪に黒のタンクトップという朴訥なルックスだった彼女は、いきなり髪を解いて振り乱し、真っ赤なフレームのサングラスをかけ、服装も真紅や豹柄というビッチなスタイルに変身を遂げ、凄まじい爆音ギターを鳴り響かせた。その自由奔放な表現者としてのたたずまいは、90年代以降のオルタナティヴ系アーティスト - 特に多くの女性アーティストにとって、ひとつの指標を示したことは間違いない。
翌年のブリット・アワード1994では、もうひとり時代をリードした女性アーティストであるビョークとのデュエットで、ザ・ローリング・ストーンズ「(I Can't Get No) Satisfaction」の地獄のようなカバーを披露したりもした。

1995年には、バンドからソロへと活動形態を移し、ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズのミック・ハーヴェイをはじめ多数のミュージシャンを迎えた3作目『トゥ・ブリング・ユー・マイ・ラブ』を完成させる。このアルバムはアメリカでも成功し、彼女のキャリアにおける大きなステップとなった。すでに1992年のデビュー時点で、PJハーヴェイを「最優秀新人」と「最優秀シンガーソングライター」に選んだアメリカの老舗メディア『ローリング・ストーン』誌は、この1995年には「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」に選出している。
また、この年には再来日を果たし、さらに強力なライヴを見せてくれたが、それ以降なぜか2016年の現在に至るまで、単独来日公演は実現してこなかった。

1996年、ジョン・パリッシュとの共同名義で『ダンス・ホール・アット・ラウス・ポイント』をリリース。さらに、ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズのアルバム『Murder Ballads』で2曲にゲスト参加。特に「Henry Lee」ではビデオクリップにも出演して話題となった。ちなみに、ニック・ケイヴが次に出したアルバム『ザ・ボートマンズ・コール』の収録曲「Into My Arms」では、ポーリーのことも歌われているという。

1998年発表のアルバム『Is This Desire?』は、プロデューサー陣の1人にマドンナなども手がけたマリウス・デヴリーズを加え、エレクトロニックな色合いも加わった作品で、グラミー賞のベスト・オルタナティヴ・ミュージック・パフォーマンスにノミネートされた。シングル「A Perfect Day Elise」は全英チャートで25位まで上昇。外に低いと感じるかもしれないが、いかに彼女がシングル・ヒットに頼らないアルバム主体のアーティストであるかを逆に証明しているとも言えるだろう。

2000年、レディオヘッドのトム・ヨークとデュエットした"This Mess We're In”を収録した『ストーリーズ・フロム・ザ・シティ、ストーリーズ・フロム・ザ・シー』をリリース。本作は彼女のアルバムの中でも特に高い評価を受けており、翌年にはマーキュリー賞に輝いた。
この時期、2000年代の前半にポーリーは、スパークルホース、ジャイアント・サンド、ゴードン・ガノといった渋めのUSオルタナティヴ系アーティストと共演し、さらにクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのジョシュ・ホミが中心となるデザート・セッションズや、マーク・ラネガンが2004年に出したアルバム『バブルガム』にも参加。彼女の意識がアメリカに向いていた様子をうかがわせる。
そんなモードを反映してか、初期にも通じるザラザラとした感触の仕上がりになった2004年のアルバム『ウー・ハー・ハー』をフォローするツアーは、現在レッド・ホット・チリ・ペッパーズのギタリストであるジョシュ・クリングホッファをバック・メンバーに迎えて行なわれた。同年にはフジロックにも出演を果たし、素晴らしいステージを披露。これが2016年までで日本にて実現した最後のライヴとなっている。

2007年に発表したアルバム『ホワイト・チョーク』は、ジャケットの白いドレスを着た姿に象徴されるように、フォークや室内楽的なサウンドを聴かせ、00年代後半に向けて、彼女の音楽性に再び大きな変化が訪れるのを予感させる作品となった。
そして、2009年のジョン・パリッシュとの共同名義アルバム第2弾『ア・ウーマン・ア・マン・ウォークト・バイ』を挟み、2011年に『レット・イングランド・シェイク』を発表。ハロルド・ピンターやT.S.エリオットのような詩人/劇作家、サルバドール・ダリやフランシスコ・デ・ゴヤといった画家などにインスピレーションを得ながら、現代および歴史的な社会事象を意識して作り上げられた同作品は、再びマーキュリー賞を獲得(※同じアーティストが2度目に選ばれるのは史上初)、さらにアイヴァー・ノヴェロ賞も受賞するなど、各方面から絶賛される。
リリース後のライヴ・ステージで見られた、オートハープという楽器を弾きながら、これまでと違う声の出し方で歌う彼女の姿は、キャリアと年齢を重ねたPJハーヴェイが新たな表現領域に到達したことを示していた。

そして2016年、コソボ/アフガニスタン/ワシントンD.C.を旅した経験から書かれたという最新アルバム『ザ・ホープ・シックス・デモリッション・プロジェクト』は、初の全英チャート1位を記録。活動初期から一貫した表現者としての核を保ちながら、前作を足がかりにさらなる高みを切り開いた素晴らしいアルバムとなった。本作をフォローするツアーは、長年のコラボレーターであるジョン・パリッシュやミック・ハーヴェイ、ジャン・マルク・バティといった面々に加え、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ関連の仕事で知られるアラン・ヨハネス、ギャロン・ドランクのジェームス・ジョンストンとテリー・エドワーズ、さらにはアレッサンドロ・ステファナ、エンリコ・ガブリエリ、そしてケンリック・ロウという錚々たるミュージシャンたちがバックを務めている。

そして、2017年。単独公演としては実に22年ぶり。フジロックから数えても12年ぶりとなる貴重な来日が決定した。

(text by 鈴木喜之)

LiveUK音楽界最重要女性シンガーPJハーヴェイ、22年ぶりとなる奇跡の単独来日公演決定!

Hostess Club Presents PJ HARVEY

2017/1/31(火)Bunkamura オーチャードホール
Open 18:00 / Start 19:00
Ticket : ¥12,500(税込 / 全席指定)


Members:
  • PJ Harvey(PJハーヴェイ)
  • John Parish(ジョン・パリッシュ)
  • Mick Harvey(ミック・ハーヴェイ)
  • Alain Johannes(アラン・ヨハネス)
  • Jean Marc Butty(ジャン・マルク・バティ)
  • Alessandro Stefana(アレッサンドロ・ステファナ)
  • Terry Edwards(テリー・エドワーズ)
  • James Johnston(ジェームズ・ジョンストン)
  • Kenrick Rowe(ケンリック・ロウ)
  • Enrico Gabrielli(エンリコ・ガブリエリ)


11月12日(土)よりプレイガイドにてチケット一般販売スタート!


お問い合わせ:クリエイティブマン 03-3499-6669
主催:Hostess Entertainment / Creativeman
制作・招聘:Creativeman


【注意事項】